Kを発音したくなったり、ならなかったりする。

knowの中には今が、knightの中には夜が含まれています。そんなことより、私が好きな人はローマ字にした際Kで始まる人が多いんです(あるいは多いknです?)。そうそう、傘もKでした。" Kといえばカフカの「城」の主人公が・・・" と口にしがちだった多感な頃よりは私も大人になった、あるいは自由になったと思いたい一心で開設しています。同じことしか書けないなら同じことを増やそうと思います。

トンネル

写実的に見たものを直接的に記述する。そういうことを避けがちだ。そこには、そういう記述方法を受動的で安易だと思っているふしがある。でも待てよ、と思った。それであれば、見るものを選べば良いのではないか?と。受動の中の能動であっても、見るものと…

続きをどのように探り当てる?

気付けば、続きを書こうと意識することに、好感や納得感に似た気持ちを覚えて数日を過ごしている。今日は帰り際、「では、その続きをどのように探り当てる?」と自問していた。悪くない問いだと今も思う。きっかけは何気なく眺めたスマホの画面だった。数時…

受動態を通して見る能動態あるいはその逆あるいはその混同体のようなもの

今日の午後、絵に書いたような強風が絵に書いたように灰色の雲を動かしている中を歩いていた。横を通過する自動車ならいつも通りだったのだろうが、サイレント映画のように音数が減った感じが続いてやってきた。鳩らしき鳥の群れが、眼前で一つの生き物のよ…

店舗

昨夜初めて入るスーパーマーケットで買い物をした。酒を断ったことが影響している気がした。いつもと違う場所や経験で、飲酒欲求は抑えられるというジンクスのような経験則として自分を騙しているルールがあるように思うが、それを利用した。初めての店内は…

先程、スマホを見たら、SMSが届いており、友人が亡くなったとの連絡があった。SMSから察するに友人の弟からだった。着信履歴もあった。いずれも友人の電話番号からだった。唯一無二の友人だ。嘘だと思うが、逃げるわけにはいかない。何でこんなことにと言う…

解放

遅い仕事帰りが続いている。それでも帰宅後、荷物を置いてすぐまた近くのチェーンの喫茶店やスーパーなりに出掛けると、時間を取り戻したというか、一日の時間が増えた気になる。得した気になる。小雨は降っていたものの、今日も10分程歩いてチェーンの喫茶…

意識

深酒ではないが浅くもない飲酒量だったので、中酒とでもしておこうか、ともかく丑三つ時の終わりに眠ったこともあり、起きるのはまたしても正午過ぎとなった。午前中にも一度目が覚めたが、義務のように少し無理して二度寝を意識したら入眠していて、次に目…

先日訪れた風の国の安ホテルでは、朝食に卵が並んでいた。文字が書かれていて、環状になっていて、今思えば房に付いたバナナのようでもあった。寝起きとはいえ、注意不足というもので、その横に沸いた湯のポットがあるのに、そのまま自席に持ち帰り、割りか…

同時

昨夜、文章を進める話を書きたいと思った。今再び思い出した。文章を、何をもって進んだと、当人が実感するのか? あるいは、何をもって進んだと実感できないのか? それを突き詰めて描写するなら、自分との会話というより、自分との対話に近いやり取りが継…

タイヤ

3年程乗っている自転車の後ろタイヤがパンクしていた。ふた月程前の点検時、タイヤが摩耗しておりパンクの可能性が高いこと、次回パンク時はタイヤ交換が必要なことを伺っていたが、その通りになった。夕方修理に持ち込むと、「45分程度時間が掛かるが何とか…

自然

帰国してから、気付けば殆ど無意識のうちにまたマスクを着け始めて10日以上が過ぎた。変だと思った。その一方で、帰国前から変わらずに残った癖もある。周囲を自然な感じで警戒する癖だ。無意識のうちにといっても差し障りがないくらいだ。初の渡航前とは明…

バッグ

コロナが始まってから、衣服だけでなく、トートバッグも洗濯する回数が増えた。1日使ったものは洗濯するので、自然とトートバッグの数も増えた。気に入っているものもあれば、あまり気に入っていないものもある。いずれも、その丈夫さには、これが綿100%とい…

ハッ

手ぶらで移動するのは、荷物の多い時を思えば実に楽なものだが、今日はハッとすることがあった。いつものように昼食でいったん帰宅した際、「あれっ?バッグは?」と一瞬にせよ焦ったのだ。その間数秒未満というわずかな時間だったが、実際には手ぶらだから…

そばぼうろ

そばぼうろを久しぶりに食べた。幼少時、家庭の方針で、商品として並んでいるお菓子の大半が食べることを禁止されていたが、そばぼうろは、かっぱえびせんと並んで数少ない食べていいお菓子の一つだった。前回食べたのは、ここ5年以内いや3年以内なのは間違…

マスク

旅先ではほぼ見かけなかったものに、マスク着用者がある。実感としては、1,000人に1人といっても大袈裟ではない。同じく旅行者かもしれないが、そういう人を見掛けると、儀式のようにこちらもマスクを取り出して着用し、しばらく歩いて外すを繰り返した。そ…

直線

湿度も少ない、程良い五月晴れの日に、断酒の効果も加わり始めているのか、肌の血色や髪の毛の勢いもまた程良い感じで、「年齢も年齢なのだから、そんなの気にするな」という声は重々承知の上だが、やはり楽しい気分になる。連日飲んでいると、いつの間にか…

地震も多いなら風が強い日も多い。日を時間帯に変えるなら、そんな状況はもっと多くなる。どういう範囲で捉えるかを、自由というより恣意的に扱い、その色眼鏡での観察結果を眺めて感想を口にする。そんな時間こそ、最も多いと言っても間違いではない。 とも…

割れたグラス

今朝、いつもより早起きをして透明のグラスを洗っていたら、手から滑ってシンクの蛇口にコツンと当たり、コツンという位だからそれ程の衝撃には思えなかったが、粉々という形容が相応しい位粉々に割れてしまった。秘孔という言葉を何十年ぶりかに思い出した…

換気扇からラーメンまで

換気扇の掃除をしていたら存外時間を要した。以前はもっと早く完了していたが、それはこまめに掃除をしていただけでなく、調理の種類も油を使わないものが多かったからだと気付いた。最近の食生活が悪いとは思わないが、以前も別にストイックというわけでも…

鼻歌と独り言

鼻歌にも、他者による既存の曲とその場の思い付きも含めた自作の曲の違いがあるように、独り言にも色々ある。そんな当たり前のことに思い当たったのは、本日帰宅後、食器を洗いながら延々と、仕事上の説明を、社内の誰かに向けて話しているような口調で繰り…

帰国の翌日

鳴り響いていたはずの目覚まし時計の音が、軽やかな音楽のように聞こえていた気がする。昨夜2時くらいには眠ったはずだが、9時に一旦起き上がるも、なんだか疲れているかもと意図的に二度寝をし、16時半に起きた。目覚ましは7時台だった。起きてすぐ、いつも…

出国

結果的に無事帰国できた。殆ど同じ時間だとしても、帰りは行きよりも随分短く感じられた。慣れというものか。慣れにより、危険を回避できるということか。慣れた頃が余計に危ないとはいうが、慣れることを否定するものではない。要は、慣れに一方的に身を任…

乗り込んでいないのに飛行中

空港まであとラスト1マイル的な場所でシャトルバスに乗り込む直前、ペンキのような鮮血が路上に散らばっているのが目に入った。すぐ傍に、初老の女性が男性数名の介抱を受けながらうなだれていた。その時、バスの扉が開き、私は乗り込んだ。 堪らない気持ち…

範疇と領域

この前の国でも今居る国でも、早朝からの午前中は長らく、小鳥のさえずりが部屋の中を満たしていた。最初に耳にした時から、ついさっき耳にした時まで、何度聞いてもスマホのアラーム音のような人工的な響きに感じた。うまく人間は小鳥のさえずりを再現した…

木を見て人を見る

くもりガラスの向こうじゃなくても風の街に2泊し、再び移動する。風の街は風の国にあり、観光都市とも形容されている。今回再訪となったが、前回よりも輪をかけて観光らしい観光はしなかった。ただし、思いは前回以上に巡らし、また、母国の人たちが日常利用…

旅先の動物

旅先で見掛ける動物たちは皆、力強い存在に映る。「逞しく育ってほしい」という往年のCMの名ゼリフを思い出したが、彼らは言われなくとも逞しく、ドリフ未満の失笑しか誘わない。鉄道の車窓からは馬、牛、豚、鳥が放牧というのか、広大な緑の中にぱらぱらと…

子供は風と機内の子

機内で12時間を過ごした。なんとかなるものだ。時間が前回よりも少し短く感じられた。お尻が痛くなるのは相変わらずだが、悪くない。テレポーテーションが出来るのはまだ先でいいと思う奇妙な魅力がある。昨日の空港内での10時間あまりと似ている。さらには…

傘があるのにない

ビニール傘を空港のゴミ箱に捨てた。出掛けに雨が降っていた。折り畳み傘が壊れていて、ビニール傘を手にした。手にしながら、捨てることになるなとは思っていた。 昨晩、前乗りして簡易仮眠施設にいる時、傘を側に置いていた。施設に引き取ってもらえないか…

確信という思い出し方

短いとはいえ7日程家を空けるのに、今朝方まで起きていたこともあり、動き始めたのはまたしても昼近くになった。簡単な食事を用意しながら、「モーニングを食べ忘れたな」と思い浮かんで、「大袈裟には命の危険が上昇する側へ移動しようとしているのに、少し…

ネコノミー症候群

昼間、ランチに向かう自転車の車上から、いつもの一軒家の猫が、今日は茶飲み友達のような猫と共に、将棋を指すような姿勢で向かい合っていた。こういう時、スマホで撮影は容易いはずなのに、決まって撮影するのが憚れ、立ち止まったとしても意を決して通り…