Kを発音したくなったり、ならなかったりする。

knowの中には今が、knightの中には夜が含まれています。そんなことより、私が好きな人はローマ字にした際Kで始まる人が多いんです(あるいは多いknです?)。そうそう、傘もKでした。" Kといえばカフカの「城」の主人公が・・・" と口にしがちだった多感な頃よりは私も大人になった、あるいは自由になったと思いたい一心で開設しています。同じことしか書けないなら同じことを増やそうと思います。

朝と二度寝と選択肢

 年々かどうかはまだ分からないが、少なくともここ10年に限れば、気付けば朝の人気(ひとけ)のない時間帯、夜明け前といえばいいのか、が好きになっている。その気持ちは高止まりして衰えることがないように思える。比較するのは適当ではないかもしれないが、はっきり夜よりも好きに思える。23時前にこうして書き始めているのも、朝のことを考えながら夜更かしへと向かうようで滑稽でもある。
 滑稽を通り越して情けないのは、こう言いながらも、日付が変わる間際に就寝していても、翌朝起きようと決めた時間(最近だと5時が多い)には、止めた目覚ましを小一時間後くらいの時間に仕掛け直し、すぐに二度寝へと向かっていることが多いということだ。二度寝の気持ち良さは格別だから、と昔だったら、この二度寝の理由を端的に挙げることができ、事実その自己分析の通りだったのだが、今はそれほど当てはまらない。もちろん、二度寝は気持ちいいものだが、かつて体感したレベルには程遠くなっている。それなのに、反射的に、止める、仕掛け直すの連続の動作を手際よくこなしている。これはかつての習慣の単なる残像、手癖のようなもので、実は何かのきっかけでそれほど難しくなく、停止できるのではないか?と思った。
 たとえ、何らかのきっかけがなくても、そのうち自然と二度寝をしなくなり、就寝前の計画通りに起床するようになる気もしてくる。こう書きながら、なんと他人事のような言い草だと思って、やっぱり当分この調子では二度寝を続けるだろうなと思い直した。ただ真剣に決意し、ただそれを実行すればそれで済む話だ。朝が好きとか言いながら、真剣度はまだ発展途上にあるのではないか? 朝についても、まだまだ好きになるだろうと思った。朝に対しての気持ちも、二度寝中ということなのかもしれない。明日の朝、いつもと違う行動をしてみれば気持ち的な二度寝からも目覚めていくのでは?と思った。いつもと違う行動とは?と自問して、無数の選択肢があるはずだが、その事実には現実味をあまり覚えることができないことに気付いた。