Kを発音したくなったり、ならなかったりする。

knowの中には今が、knightの中には夜が含まれています。そんなことより、私が好きな人はローマ字にした際Kで始まる人が多いんです(あるいは多いknです?)。そうそう、傘もKでした。" Kといえばカフカの「城」の主人公が・・・" と口にしがちだった多感な頃よりは私も大人になった、あるいは自由になったと思いたい一心で開設しています。同じことしか書けないなら同じことを増やそうと思います。

鼻歌と独り言

 鼻歌にも、他者による既存の曲とその場の思い付きも含めた自作の曲の違いがあるように、独り言にも色々ある。そんな当たり前のことに思い当たったのは、本日帰宅後、食器を洗いながら延々と、仕事上の説明を、社内の誰かに向けて話しているような口調で繰り広げているのに気付いたことがきっかけだった。何をしているんだろう?と嫌に思った。初めてのことではなかった。この場所があるから、これまでとは違って、ちょっと立ち止まって記録しようという意識が働いたのかもしれない。その点はこの場所に感謝だ。
 なぜ嫌か? それは、口先で上手く相手に納得してもらおうとしている、何ていうかテクニックの類と、それに磨きを掛けようとしている狡猾さを見るからだと思った。嫌といえば、そもそもだが、「鼻歌:独り言」の組み合わせを、さも当然のように持ち出している。本当にペアとして適切なのか? ラップではないが、話し言葉でもある時一定のリズムを獲得して、それに対し意識的に発声を続ければ、鼻歌を通り越して歌になることだってあるのだから、適切な気もする。
 はっきりしているのは、私が少なくとも、鼻歌はそれ程否定していないということだ。圧倒的に鼻歌の方を支持していることに気付くと、なんだか、独り言の肩を持ちたい気持ちになってくる。「この文章だって、独り言ではないか?」と口にしたくなる。今日のところは、「そうだ! 好感を覚える独り言を探す楽しみができたではないか?」と思うことになった。